Fさん(林業歴6年)のある一日
森林・林業に携わる
(フォレストワーカー)
思い描いた林業の実現!
Fさんプロフィール
福島県福島市出身。東京の民間企業で働くも、山仕事へのあこがれから、群馬県へ移住。長野原町(北軽井沢)のログハウスを作る会社を経て、39才の時に、林業へ転職、現在の四万林業協業組合へ就職。趣味はつり、登山。
四万林業協業組合(中之条町)
S40設立。 主に国有林の伐採業務を主体とした、素材生産業者。主な活動地域は吾妻流域。従業員は15名(うち現場作業員は11名)。 高性能林業機械(プロセッサ、スイングヤーダ、フォワーダ)による作業システムにより年間素材生産量は約17,000m3。(R1決算)
働くきっかけ
東京の民間企業で働いていたFさん。以前から抱いていた「山で働く」を叶えるため、群馬県長野原町(北軽井沢)への移住を決めた。
すぐに林業に従事する仕事を探したが、当時は移住先近くでの求人が無く断念。しかし、「少しでも山や自然にかかわる仕事がしたい」との思いから地元のログハウスを作る会社で働き始める。
それでも、まだ三十代のうちにと、39才の時に、あこがれの『林業への転職』を決意した。
就職した四万林業協同組合は、中之条町にある主に国有林の伐採を請け負う素材生産業者。高性能林業機械による素材生産を積極的に進める事業体で、Fさんが思い描いていた林業を実現できる会社であった。
現在の仕事
現在は、フォレストワーカーとして、日々現場での作業に従事する。
「雨や雪などの天気が悪い日でも作業は行わなければならず、大変なときもある。」
また、「作業は班長を中心とした複数のメンバーで行うため、お互いの作業の進めるスピードを合わせなくてはらず難しさもある。」と現場ならでは苦労を話してくれた。
やりがい
「林業の仕事は、チェーンソーでの伐倒作業からプロセッサ(高性能林業機械)による造材作業、集材、はい積み、搬出など様々な工程があり、作業内容を固定しないのでマンネリ化にならず退屈せず業務に向き合える。」
「伐採作業が完了し、間伐され明るくなった森林を見るのがとても楽しみであり、やりがいにも繋がっている。」と現在の仕事のやりがいについて話してくれた。
やりがい
「緑の雇用」では、いろいろな研修項目(資格の取得)があり、異業種から転職してきた藤野さんにとっては、林業全体の流れをじっくり学ぶことができ大変良い機会となったという。
「群馬県内各地での研修であったため、『研修会場までの車での長距離移動』や『研修により仕事を長期間空けてしまうこと』など働きながらの研修は大変なことも多かった。」という。
研修には様々な林業事業体から研修生が参加(30名程度)していて、FW1~FW3の3年間の研修によって、研修生同士の交流が広がり、林業に関する情報をやりとりする貴重な機会になったと研修時を振り返って話してくれた。